2008年度以降の活動方針について
2007年の4月に再スタート致しましたATNオフィスは、これまでの活動で得た知識と経験と実績を元に、今年度以降の中期計画を策定致しました。
社会のために、そして当オフィスにかかわる全ての人が幸福と生き甲斐を感じられる活動を行っていきたいと考えております。
2008年初夏 ATNオフィス 代表 米田 慎哉
幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーのように
● 社会貢献型ミュージカルの制作
● 人と人をつなぐ
● トレーニング・プログラムの充実
● 心のケア
- 1. 社会貢献型ミュージカルの制作
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一昨年、昨年と制作上演して参りました、骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「プレゼント」、中越大震災復興支援ミュージカル「ユイナシビト」に引き続き、新たな社会貢献型ミュージカルを制作いたします。
先ず、2009年春にプレビュー公演、秋に本公演を目指して取り組んでおります、ミュージカル「動物かんきょう会議」です。この作品は、ヌールエデザイン総合研究所の代表取締役である筒井一郎氏が企画・制作した絵本「動物かんきょう会議」をミュージカル化するものです。
「動物かんきょう会議」は10年前から発刊されており、現在、第4巻まで発売されております。韓国や台湾で社会科学習の副読本として採用されているだけでなく、昨年は経済産業省が主導する「東京コンテンツマーケット2007」の静止画部門で「奨励賞」(大賞なし)という、実質的な最高位を獲得しました。キャラクターの魅力も十分に持っており、更に「環境教育」に最適な題材として大きな可能性を持っております。
この作品を、ブロードウェーでトニー賞を受賞した「Avenue Q」のような「マペット・ミュージカル」として制作いたします。ATNオフィスはミュージカル化の企画・制作を担当いたします。
この作品だけでなく、理系人口の減少に歯止めをかけるための「科学ってすごい!」、地域医療や高齢者医療を描いた作品、ユニバーサルデザインを考え、普及させるための作品、明治から昭和に至る日本が大きく変動した時代に、現在、私たちが享受している繁栄の礎を築いた人々を描いた「観る伝記シリーズ」などを計画しております。
観た人、演じた人、創った人、出資した人、みんなが幸せになること、それがATNの目標です。
- 2. 人と人をつなぐ ・・・ 新しいWebサイトの立ち上げ
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近年、多くのミュージカル俳優が育ってきました。この10年ほどはいくつもの大学や専門学校で「ミュージカル学科」の設立が相次ぎました。その結果、世の中にたくさんの「ミュージカル俳優」が生まれました。
しかし、ミュージカル俳優に対する需要自体はさほど増加しているとは考えにくい状況です。また、大手の劇団の退団者や商業公演に出演しても恒常的な仕事につながらない俳優などが多数存在します。
これには二つの問題が内包されています。先ず、作品自体が少ないことがあげられます。この点は、当オフィスが提唱しております「社会貢献型ミュージカル」で少しでも多くの出演機会を提供するべく微力ではありますが改善に取り組んでおります。
もう一つは、この情報社会にあって、求人情報が極端に少ない事があげられます。出演者オーディション情報は一部を除いてプロダクションやマネージメント事務所に直接伝えられます。そのため、事務所に所属していない俳優にはほとんど情報が流れません。いくら能力があっても機会に恵まれなければ舞台に立つことはできません。
これを改善するため、ATNでは新しいWebサイトを立ち上げることにいたしました。多くの俳優が登録していて、プロデューサーや制作者が閲覧できるシステムです。「i-Debut」と言う双方向型のWebサイトを利用して、新しいビジネスモデルを構築します。
近日中に概要を発表する予定です。

- 3. トレーニング・プログラムの充実
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ATNオフィスでは、事務所移転後、大学やカルチャースクールでの指導以外には、オフィスでの歌唱レッスンしか行っておりませんでした。これからは様々なトレーニングを行って参ります。
(1)ワークショップの開催
「ミュージカルを歌うために」を定期的に開催いたします。
正しい方法で発声し、言葉を発音し、適切な感情表現を行うためのあらゆる知識と技術を解説し、指導いたします。
(2)ミュージカル歌唱個人レッスンの拡充
歌唱の個人レッスンはなかなか良い教師に巡り会えないこと、レッスン料が高額なことから、ハードルが高くなりがちです。
「ヴォイス・ヴォーカルクリニック」を通じて、自分の声や技術を正しく判断できるように指導いたします。「トライアル・レッスン」を設けて、希望される方がより気楽に、よりリーズナブルにレッスンを受けられるよう工夫して参ります。
(3)声でコミュニケーション
一般社会人や学生向けの講座「声でコミュニケーション」を定期的に開催いたします。
現在、多くの職場や学校では、声を出してコミュニケーションすることに慣れていないため、仕事上での意思疎通を十分に計ることができないという問題を抱えています。また、10年にわたる「西武百貨店池袋コミュニティカレッジ」での指導で、発声や発音に対して不安やコンプレックスを抱えている方々に、たくさんお会いしました。気合いや根性ではなく、科学的(生理学的)に、そしてリラックスした身体と心で声が出せるよう、指導させていただきます。
オフィス以外での講演会、講座の開催も積極的に行って参ります。
- 4. 心のケア
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ATNオフィス代表の米田慎哉は、2002年にうつ病を発症しました。それ以来、現在に至るまで治療を続けています。病気になったことは大変苦しく、そして辛いものでした。しかし、そのお陰で社会観や価値観が大きく変わりました。他者の痛みや苦しみ、そして感謝の念と生きる意味をそれまでよりはるかに高いレベルで感じることができるようになりました。
芸の道(芸術を含む)を歩んでいる方、志している方は精神疾患(うつ病、不安神経症、統合失調症、パニック障害、適応障害など)に、社会一般よりずっと高い確率で罹患します。なぜなら、芸の道に進む方は非常に感受性が強いからです。
これまでかかわってきた教育機関で、旧来の考え方を強く持つ教師達は、「心が弱い人間は芸に向いていない」と断定しがちでした。しかし、感情性が強いからこそ芸に向いているのだ、と言うこともできます。
ATNオフィス代表の米田は、自らがうつ病に罹患して以来、自身が経営していたミュージカルスクール、専門学校、大学、かかわってきた作品の現場などで、精神疾患を抱えた方々、もしくは精神疾患の前兆がある方に対して、多くの支援をしてきました。そしてこれから、学んできた精神疾患への知識と経験を生かして、もっと多くの方々の援助を行いたいと考えております。
「芸術家 心と痛みの相談室」を新たに開設し、Web上、メールでの交信、実際にお会いしてお話を伺う、そう言ったことでサポートをして参ります。もちろん、医師・臨床心理士などの資格を持っておりませんので、治療はできません。ただ、お話を伺い共感するだけでも苦しんでいる方の助けになることは、我が身を通じて実感しています。
ATNオフィスとして、またこのホームページが多くの方々の一助となることを願いながら、これからの活動を進めて参りたいと考えております。
