ご挨拶
2007年の4月、ATNオフィスは新しいスタートを切りました。
1997年の4月に俳優養成所を開所して以来、途中でミュージカルスクールに衣替え致しましたが、丸10年間、演技者を育てて参りました。
その間、多くの皆様のお力添えを頂き、心から御礼申し上げます。
10年を区切りとして、ミュージカルスクールATNはミュージカル企画・制作のATNオフィスとして生まれ変わりました。
しかしながら、これまで同様、ミュージカルや芸の世界を目指す方々のお手伝いをして参る所存でございますので、これからも新生ATNオフィスに、引き続きご助力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
2007年初秋 ATNオフィス 代表 米田 慎哉
ATNオフィス 三つの理念
- 1. 社会貢献
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このところ、企業の社会的責任(CSR)に対して、多くの企業が積極的に取り組まれております。多くの企業と違い、私達「芸人」(芸術家・芸能者を総称して、あえてこう呼びます)は、消費財を生産したり、生活に不可欠なサービスを提供する事は出来ません。それどころか、他の皆様が額に汗して得られた金銭の一部を頂戴して生活を営んでおります。 この様な状況では、一部の方々を除いて、財力で多くの社会貢献をする事は大変難しい事です。また、ボランティアとして労働力や知力をご提供したとしても、世事に疎い者が多い私達では、お役に立てる事が多くはありません。
しかし、「芸人」である事を利用した社会貢献なら行える可能性があります。今秋に取り上げます、中越大震災復興支援ミュージカル「ユイナシビト」~絆~のように、私達の技術と心を使って、多くの皆様を勇気づけたり、あるいは環境問題や省資源に対する啓発や、近代日本の礎を創った人々描くドラマなど、私達「芸人」ならではの社会貢献が私達に課せられた責務の一つであると考えます。
ATNオフィスは、これらの社会貢献型ミュージカルを数多く企画・制作して行く中で、社会的責任を果たして参りたいと考えております。そして同時に、「役に立つ」だけの作品だけでなく、「楽しい」「感動する」素敵なミュージカルをご提供出来る事を目指しております。
- 2. 魅力ある職業の場として
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現在、著しい若年者人口の減少が続いておりますが、その中にあり、芸術・芸能に進路を求める若者が増えています。かつてなら「正業」と認められなかった仕事が、社会の価値観が多様化する過程で、男女ともに選択しうる職業の一つとして認知されてきた事が大であると考えます。また、少子化によって、一家族における子供の数が減少している事により、生活の保障としての職業から、生き甲斐としての職業を、親が容認する傾向が顕著に現れています。
ミュージカルや舞台芸術の世界でもその様な現象が現れております。しかし、大学や専門学校で専門教育を受けた後の受け皿が見つかりにくい現状があります。私達の職業は「就職」と言う概念が最も希薄な業種です。一部の大手劇団や、商業演劇の世界を除いて、舞台の仕事で生活をする事はおろか、収入を得る事さえ難しい状況が待っております。ミュージカルを志す若者達は、日々、生活のためのアルバイトと、自らの能力を高めるためのレッスンに明け暮れています。舞台出演の機会を得るために、時には参加料は支払って出演する事さえあります。
野球やサッカーがそうであるように、ヒエラルキー(社会階層)の頂点に、職業として生活していける状態が存在しなければ、後に続く子供達にとって、「魅力的な職業」にはなり得ません。
ATNオフィスでは、社会貢献型のミュージカルを制作する事によって、「芸人」に新たな出演の場を提供しようとしています。また、協賛や出資を得られる作品を創造する事で、芸を志す人々に新たな生活の場を創っていきたいと考えております。ミュージカルに出演する者が職業を尋ねられた時、自信を持って「俳優です!」と答えられる仕事の場と収入を得られる事によって、新しい有能な人材が、芸の世界を目指しやすい環境を作り出す事が、先に立つ者の重要な責任の一つであると考えております。
- 3. 心と技術の進化
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現在の日本には、少ないとは言えかなりの数のミュージカル俳優が存在しております。その人達は大手劇団であったり、一部の商業公演に出演する事で生計を立てています。しかし、その他にも有能な俳優は沢山います。不運にもオーディションで落選したり、あるいは、特殊なコネクションの壁に阻まれて、その人の能力が正当に評価されない場合もあります。また、自分が望む「より高い水準の仕事」を求めて、あえてフリーランスになる者も沢山います。
ATNオフィスでは、ブロードウェーやウエストエンドの大作をコピーする事でなく、日本人のために作られた、日本のミュージカルを、これらの有能な人々を活用する事で実現して参りたいと考えております。多額の資金を使わなくとも良質の作品は創る事が出来ます。ミュージカルを「心を使って演じる」「高い技術で演じる」事を両立していくための努力をして参ります。
そして、それらの作品をご覧頂けるお客様に「楽しんで頂ける」「より高いレベルの作品に接して頂く」、この二つを同時にご提供させて頂きたいと考えております。
